はんだづけ中継用の手元Ustreamカメラを作る
前から思っていたのですが、手元の作業をネット中継するカメラってないなあと。例えば、はんだづけ作業という手元を中継するに三脚にカメラ固定だと下側を映すというのは難しい。三脚を無理やり立てたとしても邪魔で、はんだづけどころではありません。
イノベーション()が必要です。イノベーションが。
で、要件を定義しましょう。
- 手元(近距離の焦点合う)が写せる
- 手前側に邪魔な三脚の足などが無い。それでいて、簡単にカメラの位置が変更できる。理想なイメージは、歯医者のあのライトのように自由に動くアームが欲しい
- カメラとライトが一緒になっているといいなあ。綺麗に映すにはライト大事。普段はライトとしても使用可能
- あわよくば、静止画もそこそこの解像度で取りたい(ブログ用とか)
カメラ部は、自作となると面倒くさいので既製品で何とかいきたいところですが、問題は2番目の自由に動くアームの部分。歯医者のアレを再現するとなると結構な大がかりな装置になりそう。なんとか既製品を使ってできないかと悩んでいたらひらめいた!
これですよ。Zライト。まさに歯医者のアレ、の小さい版。ヘッドの部分が自由に動いてピタッと止まる。昔からこんな良いものがあったではないですか。
カメラは、Logicool HD Webcam C615を選択。FullHD解像度で、オートフォーカス付。被写体に10cmほどまで寄れます。
本来、ライトをON・OFFするためのつまみですが、別の用途として使えそうです。
アームの部分に電源ケーブルが通っています。これを抜いてUSBケーブルを通したいと思います。
電源スイッチ部を外したところ。いらない線や部品を撤去して改造していきます。
不要な部品をとったところ。ここに、作った部品をはめて使います。
このように配置。青い部分がカメラです。その周りにLEDライトを配置します。上部のつまみで、カメラの回転ができるようにします。これでカメラの水平をとります。
今回作った部品。塩ビ板と塩ビ丸棒でシャフトで作りました。金属だとヘッド部分が重くなってしまいますので、軽くて入手性のよい樹脂で作りました。
組立たところ。ライトの上に出ているつまみで、カメラが回るようになっています。L字の部分はカメラ用の接続部分。
回転が無限に起こると、カメラのケーブルがおかしな事になってしまいますので、一回転はしないように止めが付いています。
ライトリフレクターに組み付けたところ。メカメカしい!このメカメカしさがカバーに隠れてしまうのは残念です。
ライト部を作成します。LED PARADISEで購入した、リング状の基板にチップLEDとチップ抵抗をはんだづけしていきます。悟りが開けそうなぐらいの修行チックな大変さです。
基板にすべてLEDと抵抗をはんだづけしたら、適当な金具で固定します。
こんな感じ。リングを本体につけるための金具です。この金具を折り曲げてランプリフレクターに固定できるようにします。
本体に調光器を取り付けます。ライトとしては、明るさを変えられる方がいいので。ですが、PWM調光なので、撮影時には横縞な線が映ってしまうので使用できません。
完成したところ。上のつまみはカメラの水平位置の変更。左のトグルスイッチはLEDライトのON/OFF。その下のつまみは、LEDライトの調光です。
アーム部分に通すケーブル類です。外に出ている部分は透明チューブをかぶせます。USBケーブルとLEDの電源の2種類通すので、チューブがキツイですが、アルコールをかけてやると滑って通しやすくなります。
カメラとLED部分。カメラが回転します。配線は超適当です。。。
こういった感じで使用します。普通のライトとしても十分使用できるちょうどいい明るさ。影もできにくいので作業用ライトとしてもとても良いです。
このカメラで撮影した写真。画質的には、まあこんなもんでしょう。中継用やブログ用としては十分。あまり良くないコンディションのはんだこてを使用しているのがバレちゃいますね。
さ、暇があったら、はんだづけ中継でもしてみよ。
白色LEDは黄色と青色のスペクトルと聞いて居ますが、撮影画像の配色は問題有りませんでしたか?
特に気にしていませんでしたが、特に気にならないと思います。
料理とか人物とか色が重要なものを撮るのであれば、気にした方が良いと思いますが、電子部品を撮るのに色味はあまり気にしないので。。。